オーナーインタビュー - 銀座 美容室 美容院|SouP(スープ)

銀座の美容院・美容室 スープ

オーナーインタビュー

オーナーインタビュー

-「また行きたい」この気持ちには理由があります。-
SouP – Last beauty salon for you

銀座の美容室SouPのオーナー青田 一宏

SouPは、大々的に広告をうつわけでもなく、ホームページを見渡してもディスカウントの文字は一つもない。
いまどきそんなホームページも珍しい。だが、新規客は減るどころか、増え続けている。これもまた珍しい。
付加価値サロンを創造した青田オーナー。インタビューを通じて、彼の内面そのものに触れてみました。

もし、あなたに専属のスタイリストがついていて、毎朝スタイリングしてくれたら…。
毎日が楽しくて、心から元気になれる。そしてどんどん美しくなる…。髪はあなたにとって、大切なものだと思います。

私たち美容師は、1年のうちたった5・6回しか、あなたの髪をケアすることが出来ません。だからこそ、あなたがケアやスタイリングする毎日に満足を感じていただくことが、大切だと考えます。私たちの存在価値が、そこにあると思うからです。

1ヶ月経った時にも髪のまとまりや再現力の高さを実感していただくことができたら、ご来店の時に得た満足が、より深く刻み込まれていくのだと思います。「また行こう」って思ってもらえるのだと思います。

そういった意味でも、当店の新規リピート率(なんと90%以上)は、私たちの誇りです。

思い通りのヘアスタイルを創り上げるだけでは、やがて魅力は薄れてしまいます。お客様の感性はもっとしなやかでかつ厳しいものです。付加価値を求めて「良い美容室に巡り会いたい」と、流浪されているのだと思います。

技術の高さは当たり前であって、感性の鋭さ…どこまで理解してもらえるか、どこまで共感し合えるか…信頼を築くことを私たちは大切にしています。お客様の悩みやこだわり、ご希望に対して、互いの共感が深いほど、美容師にとっても技術を活かす場所が明確になって行きます。
私たちが目指すサロンは、たった4席しか置かないプライベートな空間で、楽しくお喋りしているうちに、あなたにとってなくてはならない場所になることです。

あなたの髪を通じて、お互いが高め合える存在になること。あなたが美しくなることを通じて、お互いが同志になること。そして、あなたの為のスタイリストになること。

オーナー経歴

90年 資生堂美容学校 卒業 91年 資生堂美容室株式会社入社 銀座店 配属 92年 美容師免許取得 93年 6月美容技術者としてデビュー 95年 第1期 資生堂サロンマーティスティックチーム所属 96年 管理美容師資格認定講習会修了
資生堂サロン技術コンテスト東京大会 準優勝
全国大会 新美容出版社賞 受賞
97年 第4期 資生堂サロンクリエイティブチーム所属
資生堂サロン技術コンテスト東京大会 優勝
全国大会 準優勝
98年 資生堂サロン技術コンテスト東京大会 優勝
全国大会出場
99年 第5期 資生堂サロンクリエイティブチーム所属
00年 海外アカデミー参加(ロンドン)
第6期 資生堂サロンクリエイティブチーム所属
01年 技術副主任就任
全国資生堂サロン年間売上げ1位
全国資生堂サロン年間指名客保有数1位
03年 4月末日 退社、6月6日hair×make SouP設立

編集後記

技術とかサービスという、ありふれたフレーズが似合わない。
この仕事が好きでたまらない人の、前進する力強さを感じずにはいられなかった。
明るく出迎えてくれるスタッフと、華美な演出が全くない温かな空間。

予約の間隔をたっぷり取っているのは、プライベートな感覚と、なにより、ひとり一人のお客様に集中したいから。スープを創る時に青田が一番大切にしたことです。
たとえ予約が集中しても、このスタンスを崩さないのは「丁寧」を心掛けるから。

青田が語る丁寧は、20年になる経験で積み重ねた引き出しをたっぷり使うことです。
「技術があっても、使い方が分らなければ仕方がない…」。

さまざまな経験を自分の中でしっかりと消化して、次に活かす過程を積み重ねた人だから言える言葉。ただ、青田自身はそんな理窟を心に置く人ではありません。
海外在住の方が、来店目的に帰国される。2時間かけて通い続けてくださるお客様もいる。それらの事実は「ここにしかない満足」がある証だと思えます。

銀座という圧倒的なブランドは、お客様の期待を限りなく大きくさせます。
期待している気持ちを満足させるのは、期待以上であることが必要です。
青田は「銀座しかしらない」人。
厳しい環境が青田にとっては当たり前の世界であり、その中で培われたのは「やぱり美容師という仕事が好き」だという向上心。
トップスタイリストとして、日々活躍する中で、青田が最終的に求めたのはもっと自由で、もっと創造的な空間。そして、もっと優しい空気感だったのだと思います。
スープはそんなお店です。人に添い、人が喜んでくれるが嬉しい。そんな時間を永く過ごしてきた人が持つおおらかさを感じることができる唯一のお店だと思います。

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